
北に泉ヶ岳、はるか東に太平洋、南東には広瀬川、そして、高層ビルが林立する仙台の街並みを一望する高台。初代仙台藩主・伊達政宗によって築かれた、仙台城の本丸跡だ。この地から、仙台の歴史が始まった。
広瀬川と深い渓谷、背後を青葉山に囲まれた、まさに天然の要害の地に、1601年から約2年をかけて造営された仙台城。次第に、活気に満ちた城下町がととのえられていく。
現在、公園として開放されている本丸跡には、仙台の街を見守るかのように政宗の騎馬像が立つ。その目には当時どんな景色が映り、その視線の先にはどんな野望が隠されていたのか。
豪壮な桃山建築だったという本丸御殿も、政宗亡き後に造営された二の丸、三の丸も今や跡形もなく、当時の城を彷彿とさせるのは、修復された石垣と復元された脇櫓(わきやぐら)のみ。しかし、周辺には仙台市博物館や青葉城資料展示館、かつての門の跡などを見て回れる遊歩道も整備され、歴史と自然を楽しみながらの散策にはもってこいだ。青葉山の新緑が芽吹き始めたら、ぜひ出かけてみたい。




